宇宙戦艦ヤマト 劇中設定 概要
1945年に九州坊ケ崎沖にて撃沈された旧日本海軍超弩級戦艦「大和」をもとに建造された超弩級宇宙戦艦。西暦2199年就役。松本零士による漫画版での型式名「M-21991式宇宙戦艦」。
遊星爆弾による無差別爆撃で地球を破壊し続けるガミラス帝国による捕捉を避けるため、干上がった九州坊ケ崎沖の海底に露出した「沈没戦艦大和の遺跡」をカモフラージュにして建造が進められていた。
宇宙戦艦ヤマト本来の建造目的としては、当初、選ばれたわずかな人類と生命種を乗せ地球を脱出するための「ノアの箱舟」として建造されていたが、イスカンダルからのメッセージ飛来を機に、地球脱出からイスカンダルへの航海へと急遽その計画が変更された。
宇宙戦艦ヤマトの波動エンジン
ヤマトの主機関には、イスカンダルより送られた設計図に基づき、急遽製造された「波動エンジン」を装備している。波動エンジンよって、ヤマトは「ワープ=空間跳躍性能」を備えることになり、超長距離の恒星間航行が可能になった。また、波動エンジンが生み出すエネルギーによって従来タイプの地球製宇宙船とは一線を画した攻撃力と破壊力の獲得と戦闘能力の向上とに成功している。
また、主機関とは別に「補助エンジン」を2基装備する。これは副推進器であると同時に、主機である波動エンジンの始動にも使われるスターターとしての役割もある。(のちの某国営放送アニメの第四世代型超光速恒星間航行用超弩級万能宇宙戦艦ヱクセリヲンの主機関「オルフェウス型大型縮退炉」と補機「対消滅機関」との関係性に受け継がれるといった、後の時代の別作品にこのヤマトのオマージュと思しい設定が見られる事が少なくない)
宇宙戦艦ヤマトの設計
ヤマト第一艦橋要員であり砲術担当責任者でもある南部康雄の実家「南部重工業製」とされる。第二次大戦中の戦艦大和をもとに建造したため、元来上下のないはずの宇宙空間での運用を前提とする艦としては珍しく、水上艦艇そのままの外観が大きな特徴。
艦体そのものはスペースチタニウム合金製で、元の艦体が鋳鉄製であった事を考えると艦外観のアウトライン以外はまるっきり別の物と言っていい。宇宙戦艦ヤマトと戦艦大和を同時に比べるとそれぞれ全く違う物である事が分かるが、特に目立った違いとしては、艦首の波動砲口と艦尾のエンジンノズルの他に、艦底の第三艦橋が挙げられる。本艦に限らず、ヤマト世界の宇宙艦艇の大半は着水能力を有し、艦に上下がある事がほとんどと言っていい。これには、重力制御が実現している世界観を前提としている為と良心的に解釈されている事が言われており、主砲を始めとする各種武装が「船体上部」に集中する傾向にある。
また、大気圏内航行時の安定保持のため、左右両舷に収納式の主翼を装備している。このデルタ翼型の巨大な大気圏内安定翼は、ヤマト以後の宇宙戦艦には採用されていないが、次世代艦のアンドロメダ級戦艦には小型ながら可変式安定翼がある。この主翼は、尾部の3つある舵、姿勢制御翼と併用して用いる。
また、航海途上、敵の攻撃を受けながらも艦体修理を続けられるようにするため、真田志郎発案によるアステロイドシップ計画が採用された。これは小惑星に反重力感応器を打ち込んで、ヤマトに引き寄せて装着し、小惑星の岩塊へと擬態を図る運用形態である。さらに、このアステロイドシップが攻撃を受けた場合には、打ち込んである感応器を操作して小惑星群を艦体の周囲に回転させアステロイドリングと呼ばれる状態にする事で、敵のミサイル攻撃やレーザー攻撃に対する「盾」とする形態をもつ。
この他にも、特殊な防御装備として、同じ真田志郎発案による、光学兵器やエネルギー兵器を反射させる空間磁力メッキがある。
さらに、対白色彗星帝国戦役時には、波動砲の収束率向上のための改良が行われている。これ以後にも、主砲に改良が加えられ射程距離を大幅に伸ばすなど、物語の推移とともに新たな設定と機能が付加されていくのも興味深い大きな特徴である。
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